四十肩・五十肩は安静？動かす？

四十肩・五十肩は安静にした方がいい？動かす方がいい？

このような質問を多くいただきます。

四十肩・五十肩の時は「動かしたら改善した」、逆に「動かしたら痛くなった」など、人によって違った答えが返ってくると思います。

相反する対処法で、どっちが正解なの？と思ったことがあるとおもいます。

本日は四十肩・五十肩の対処法などを説明いたします。

動かすのが良くも悪くもあり、安静することが良くも悪くもあります。

これだけだと私はどうすればいいの？思いますが、安心してください。

まずは、この答えを説明をする前に簡単に四十肩・五十肩の説明をいたします。

四十肩・五十肩の発生までの流れ。

日々の疲労→ゆがみ→血行不良→肩の酷使から肩に疲労が溜まる→体のゆがみ→肩関節の筋肉、腱などの組織が損傷→硬直→肩の動きの低下・肩周辺の炎症による四十肩・五十肩の痛みが発生。

肩に炎症が起きているために日常生活の簡単な動作でも肩に強い痛みが出できます。

そして急に肩に痛みが出るのも特徴です。

前日までなにも痛みが無かったのに寝ている間に急に痛みだして起きてしまった経験もあるかと思います。

これが四十肩・五十肩の始まりでもあります。

四十肩・五十肩は半年から１年くらい症状が続くと言われております。

回復後に同じ肩に痛みが出る場合は四十肩・五十肩以外の問題の可能性がございますので病院での検査をおススメ致します。

腱板炎（けんばんえん）・腱板断裂（けんばんだんれつ）・頚椎症（けいついしょう）・変形性肩関節症（へんけいせいかたかんせつしょう）・石灰沈着性肩関節周囲炎（せっかいちんちゃくせいかたかんせつしゅういえん）・リウマチ・心筋梗塞・肺の腫瘍・その他内臓疾患などが影響して肩の痛みが出ている場合がございます。

ちなみに四十肩・五十肩と２つの言い方がありますが、症状や肩の発生するメカニズムは同じです。

「４０代の方は四十肩」「５０代の方は五十肩」と年齢で区別されて言われています。

回復までの期間ですが相対的に４０代の方の方が早いです。

４０代の方は年齢的に若いため代謝が早く、症状の改善が早くなる傾向にあるものだと思われます。

四十肩・五十肩の状況には「急性期の初期」「慢性期の中期」「回復期の後期」と３つの期間があると覚えておいてください。

激しい痛み、腕を少しでも動かすのも辛い。

肩の動きの制限があり、痛みから動かせない状態。

安静時の痛みあり。

夜間痛があり。　就寝時の痛みや寝返りなどで肩が痛んで痛みのせいで起きることもある。

急性期の激しい痛みは緩和するが動作での痛みがある。

肩の動きも改善するが動きの制限は残る。

安静時の痛みは少しあり。

夜間痛はほぼ無し。

肩の痛み、動きの悪さはあるが日常生活での動作は出来ないこともない位の状況。

動きの制限はほぼ消失するが、動きの最後に固さがあり。

痛み自体は少ない状況。

安静時の痛みはほぼ無し。

日常生活での動作は固さや痛みは少しあるが問題なく出来る。

上記の３つの期間が四十肩・五十肩にはあります。

四十肩・五十肩は半年～１年の間に自然治癒で改善されていくことがほとんどです。

ただし、この時の対処法で改善期間が伸びたり短くなったりすることがございます。

そして現在この期間のうちどこにいるのかで対処が変わってきます。

お待たせしました。

やっとここから四十肩・五十肩の時は安静か？動かすのか？の説明をしていきます。

ここまでの説明をふまえて四十肩・五十肩の対処法をお伝えしていきます。

安静

腕の固定

ひどい時は痛み止めなどのお薬。

痛く無い範囲で動かす。

ただし痛みがある状態では無理には動かさない。

積極的に動かす。

痛みはほぼ無いので痛く無い程度で動かしても問題ないです。

ただし、痛みの程度が和らいできた時に無理に動かすとことで肩に負担が掛かり痛みが再発する場合もございます。

動かしたときに痛みがあって辛い場合や動かすと数日は痛みが強く出る場合は無理には動かさず安静をおススメします。

このように状況によって対処法が変わってきます。

その為、冒頭であったような四十肩・五十肩の時は「動かしたら改善した」、逆に「動かしたら痛くなった」となど人によって違った答えが返ってきたのです。

今自分がどの状況にいるのかを知り、その状況に適した対処法を行うことが早期改善への近道になります。

四十肩・五十肩でお悩みの方はお気軽にご相談下さいませ。